宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【宝塚OG】歌唱力に圧倒された『クロスロード』|良いもの観た、という満足感でいっぱい♪

5月の観劇予定が全くなくて、なにか面白そうな演劇はないかしら?と調べていたら、

CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』にピンと来た!!

 

『1789』で行ったきりの新歌舞伎座、馴染がない劇場だけど、新歌舞伎座の会員になっちゃった^^

 

新歌舞伎座だけど制作は東宝

 

シアタークリエ(東京)、新歌舞伎座(大阪)、博多座(福岡)と回ります。

大阪公演は19日まで、3日4公演です。

 

2024年5月18日(土) 18時公演を観劇しました。

 

キャストを選んだら開演時間は遅い公演だった…

 

このキャストで観ました!

アムドゥスキアス           中川晃教

パガニーニ              相葉裕樹(W)

アーシャ               有沙瞳(W)

エリザ・ボナパルト          元榮菜摘

パガニーニの母・テレーザ       春野寿美礼

執事・アルマンド           畠中洋

ヴァイオリン教師&ベルリオーズ(二役)坂元健児

2024年5月18日(土) 18時公演

パガニーニは、木内健人さんをよく知らなかったので相葉裕樹さんを選びました。

アーシャは宝塚歌劇団退団後、初のミュージカル出演のくらっち(有沙瞳)を観たいな、と…

アーシャのダブルは加藤梨里香さんでした。

 

普段、70名以上のカンパニーの宝塚歌劇を観ているので、外の舞台の人数が少なく感じます。

が、宝塚が、音楽学校からの生徒を受け入れて人数が多いだけで、少人数でも心に響く作品はいくらでも作れるのだな、と今回も、そして先月観た『カムフロムアウェイ』でも感じました。

 

聴き応えのある歌唱とストーリーの面白さでひきこまれた!

ネタバレご注意ください。

 

 

とにかく、アッキー(中川晃教)なくして『クロスロード』なし、というぐらい、ストーリーを牽引していました。

 

いつまでも聴いていたい高音の美声の歌唱はストレートにこちらの胸に響いてきます。

 

そして相葉裕樹さん。

宝塚OGの朝夏まなとさん主演の「オン・ユア・フィート!」に出演予定だったのに、体調不良で休演。

 

今回改めて会えました。

デビュー当時、歌が苦手だったとは思えない、声量、歌唱力でした。

そして、パガニーニを熱演!! 

アッキーとダブル主演? 

 

ニコロ・パガニーニは、ヴァイオリンの才能はあるけれど天才ではない…

ふと迷い立ち止まった人生の岐路にアムドゥスキアスはいます。

十字路(クロスロード)の陰に悪魔が潜んでいる…

 

ニコロはアムドゥスキアスと契約を結びます。

天才的に弾けるテクニックを手に入れる替わりに、一曲弾くたびに命が減っていくのでした。

そして、その演奏は、アムドゥスキアスのためにだけ弾く、と約束させられて…

 

ニコロ・パガニーニのヴァイオリンの教師は、こんなテクニックを教えた覚えはない、悪魔のヴァイオリンだ、と告発し

悪魔と契約しているので、教会での演奏はできないことから異端児扱いになってしまいます。

 

どんなときでも、優しくパガニーニに寄り添う母・テレーザ。

世間から責められ、荒れがちなニコロを愛し、誇りに思い、励ましてくれる存在。

 

自らが憧れた天才になったがゆえに、悪魔のヴァイオリニストと恐れられ、疎んじられて・・・それでもコンサートは満員で観客は熱狂しています。

 

弾けば弾くほど、死が近づいてくる…

悩み、恐れ、時に傲慢になるニコロ、難しいお役だと思いますが、相葉さん、熱演してました。

 

テニミュ出身の長身イケメンでカウチに足を組んで座っているだけでも様になります。

 

そんな彼がヴァイオリンを高く掲げたり、弓を振り回したり、ダイナミックな演奏シーンに引き込まれました。

 

時々忍び寄ってくる悪魔・アムドゥスキアスのアッキーの歌唱が素晴らしい。

アッキーなしでは考えられない演目です。

 

アッキーと相葉さんのハーモニーも声質も似ていて耳に心地良かったです♪

 

病弱な赤ちゃんだったニコロを気遣い、愛する母をおさちゃん(春野寿美礼)が好演。

慈愛に満ちた、眼差し、佇まい、素晴らしかったです♪

 

宝塚歌劇団退団後初ミュージカルのくらっち(有沙瞳)は、パガニーニの演奏に惚れ込み、纏わりつくジプシーの少女・アーシャ役。

 

とても可愛い役どころで、天真爛漫。

宝塚時代より軽めの少女味の強いお役で可愛かったです。

得意の歌唱場面はそんなに多くはなかったですが、宝塚時代の声と違い、地声でいい感じでした。

 

もうひとりの女性メインキャストは、エリザ・ボナパルトの元榮菜摘さん。

2幕からの登場でしたが、これまた歌唱力すばらしく、

自分が愛して、ニコロに演奏をさせることが命を縮めると知って身を引くという切ない思いを表現されていました。

 

ニコロの執事の畠中洋さん、は執事でありながら、父のような温かな存在。

ここ、ニコロのリビングの場面は、時々笑いを取る場面で、畠中さん大健闘!

 

フィナーレで感情ドッカンと動いて涙

外の舞台は、宝塚歌劇のような番手ピラミッドもないし、主演とヒロインの位置づけもはっきりしてないことが多いです。

 

この作品も悪魔とヴァイオリニストが主演で、女性の相手役は不在でした。

歌唱のボリュームでも、芝居でも、春野寿美礼さんが一番目立っていました。

 

そして、フィナーレで、一番高いせりの中央でスポットライトを浴びて、さすがの存在感だわ、と思ったらこみ上げるものがありました。

 

そして、舞台センターには、くらっちと畠中さんが…。

 

なんかもう、感動しちゃった。

 

最後の最後にアッキーと相葉くんがせりに登場して…客席の熱い拍手を浴びて…

また胸が熱くなる…

 

帰りの時間が気になりながらもスタンディングオベーション、さらにカテコ…と熱気あふれる客席でした。

 

1回しか観れなかったけど、いいもの観た〜という満足感でいっぱいです!

楽しかった〜♪

 

たまには、外の舞台もいいですね!